高見山


 山行報告
 報告者   : 山下 隆 
 山  名  高見山  山行名  例会
 ルート    平野(かたすみ温泉)⇔平野分岐⇔高見山
 山行日  2011年1月20日(木)  天候  晴れ
 参加者  CL :  徳田康二  SL : 山下隆、 佐坂茂美
男性 : 秋月、 石田、 岡部、 中廣、 西上、 西川、 畑、 村上、 山口、 小西(一般)、 森田(一般)、 堀(一般)
女性 : 大谷、 徳田(幸)、 徳田(カ)、 西上、 吉津
合計 : 21名  
 コースタイム  松井山手(6:30)−かたすみ温泉(9:45/10:00)−下平野登山口(10:05)−高見杉(11:20/11:25)−平野分岐(11:58/12:03)−山頂(13:05/13:55)−かたすみ温泉(16:05/16:25)−針SA(17:45/18:00)−新田辺(19:15)−松井山手(19:30)
 山行報告
 今年は大雪で、現地は雪みちの可能性があるので、自家用車で行くよりはマイクロバスでの安全山行を願っての営業努力が実り21名の参加者となった。平安バスの中谷運転手には迷惑を掛け、途中のピックアップは8ケ所となったが、佐坂さんの綿密な連絡調整のお陰でスムースに全員乗車となる。
途中、通勤時間と重なる渋滞もあったが、9:45には登山口近くのかたすみ温泉に着く。 今日のコース予定では徳田さんがお勧めの桃俣登山口から北尾根をのぼる計画でしたが、登山口までの林道は雪みちゆえ、車で入るのは難しいとのことで予定を変更し、ややポピュラーなかたすみ温泉のある西側から入ることにしました。

赤い橋を渡って、左手の登山口からすぐ雪道となり、15分位登った地点で暑くなり、衣服調整とアイゼン装着となる。久しぶりの装着で苦労する方もいた。今日は天気に恵まれ、青空もときどき望まれる。休日ともなれば大勢の方が入山する人気の山なので、数日前に積もったと思われる雪道の登山道は踏み跡がしっかり残っており、道間違えの心配はない。安全をみて、数個のスノーシューを用事していたが、階段状が多い登山道は使う場面はなかった。平野分岐からの尾根歩きになると風も強く、雪はサラサラ状となり、フミ跡が判りつらいところもあったが、アイゼン跡や踏み跡に目を凝らす。途中体調不良の方が出て、3人で下山する。頂上の避難小屋には標準時間より30分遅れで着く。寒い、気温-5℃、鼻水男もいる。避難小屋で遅れての昼食を取る。平日なので全員避難小屋に入れた。期待の霧氷は頂上近くになってようやく拝めた。昨年のすばらしかった霧氷に比べればかなり見劣りするも、頂上には下界を見下ろすようにスクット立つ立派な霧氷は青空に映えて感激した。奈良の山々をこよなく愛するTさんによると、数日前に雨が降り、山に湿気があり、夜の風と冷気のある時に霧氷が出来やすい環境だそうです。S41年、若かりし彼が職場の仲間と初めて高見山に登ったときの豪華な霧氷を写真でご覧下さい。Tさんは右隅です。

 感想文
 『高見山』霧氷登山
 西川栄治
    

かんなび山への早朝山行を楽しんでいる仲間から『高見山の樹氷が見たい!』との希望が出ていた事もあって、当該山行の予定が掲載された『かんなび12月号』を見るなり、徳田リーダーに、冬山(雪山)は未経験の、一般参加3人を含む4人だが参加したいと申し入れてOKをいただいた。1月になってからはアイゼンの付け方や防寒対策が早朝山行中の話題を独占していた。

120625自宅を出た時、西空には満月がくっきりと見えた。晴天である!ほぼ全員を拾い終えたバスの中から720頃真っ赤なお日様を拝む事が出来た。今日の順調な山行を予知していると内心ご機嫌である!針地区辺りを過ぎると、家の屋根には、雪が分厚く積っている。外の寒さを想像しつつ周りの景色を眺めていた。バスを降りた時は、快晴で風もなく穏やかな天気。1120頃樹齢700年の高見杉辺りでは、降り注ぐスノーダストが朝日に照らし出されてなんとも美しい!幻想的である!標高が上がるにつれて雪は段々と深くなり風も強くなってくる。頂上近くになると、今まで何度も徳田リーダーから見せていただき『わあ!見事な樹氷!』と、ただ感嘆していた写真そのものの風景がいたる所に見られた。ただ、風が吹き上げてきて凄―く寒い!ストックを握る手、特に小指がちぎれそうに思える位に冷たい!先行する人達に写真撮影の為に歩行を止められたら、動き出すのを待つ間の長―いこと、長いこと!風に背を向けて縮こまっていても寒さが身に滲みる!『こんな所で止まらんといてよ!写真を撮らへん人の事も考えてよ!』と何度呟いた事か!ヤットコサの思いで頂上の山小屋に1310頃たどり着いた!中廣さんから零下5度と聞き寒さを実感しなおした。そして、これこそが徳田リーダーのあの写真の裏側にある実像なんだ!僕は今それを体感してるんだ!と感動した。と同時に、この素晴らしい風景は一つ間違うと、密かに待ち受けているかもしれない、山の怖さに豹変するのかも!とも思いつつ、冷え切った昼食を口に運んで空腹感を押さえ込んだ。昼食直後、十数メートル程離れた頂上の社に参拝に登ったら青空のもと360度の大パノラマが広がっていた!寒さに耐え切れず別のパーティーの人達が交わす『あれが三峰山!こっちがXX山!』との会話を聞き続ける余裕もなく、又山小屋にかけ込み、身体を折り曲げて再出発を待っていた。1630頃全員無事下山!後はバス中で、お決まりのビールとチューハイで冷え切った身体を温め、舌が動きやすくなってからは山行談義を楽しみ、バスを降りた新田辺駅付近では 初の冬山(雪山)山行の4人だけの『反省会』を終えて家路に着いた。楽しい、楽しい一日が終わった!

徳田リーダーさん、山下サブリーダーさん、お世話役の佐坂さん、同行いただいた皆々様本当に有難う御座いました!